今でも聞くとあの頃を思い出すよ
メンバーの一人が書く日常系読み物を見ていいなあって、自分も書きたいなあって思ってて、最近ついったで#はてなブログのエゴサをしてたら結構みんな読み物ブログ書いててやっぱ読み物いいなあって思ったので、自分もちょっと挑戦してみます。
↑他メンバーの日常系読み物
上の動画は2014年6月4日にリリースされたロックバンド『The Cheserasera』の『月と太陽の日々』。
2014年6月といえば筆者、いや僕が高校生になって少しした頃だ。
住み慣れた田舎を出て、生まれて初めて違う町で過ごした。
まあ違う町と言っても祖父母の町なので、幼い頃から何回も訪ねているのだが。
それでも15歳の少年にとっては十分心細い出来事だったなあ。
僕は夜眠るのが下手だった。いまもだけど。
だから夜が長い。
そんな夜のお供はYouTube、だったのだが、祖父母の家にはWiFiが無かった。
当時の僕の携帯は3GBまでは高速通信ができたけど、3GBなんてYouTubeを見ていたら一瞬で超えてしまう。
radikoもSpotifiも毎日長時間聞いていたら結構な通信量になるし、エロ漫画やエロ動画なんてもってのほかだ。
思想とか理想とか、精巣とか、いやなんでもないけどとにかく、悶々と抱えて爆発しそうな思春期の男子から娯楽は奪われた。
これだからデジタルは困る。
そんなときに助けてくれたのがラジオだった。
毎晩聞いた。
毎晩勉強しながら朝4時頃まで聞いて寝る生活が続いた。
ラジオは僕を孤独から救ってくれた。
地域が絞られてしまうが、当時聞いていたのは『Z-POP STREET』とか、『リッスン?〜Live 4 Life〜』
Z-POPは邦楽紹介番組で、リッスンは声優の小松未可子さんとか歌手のやなぎなぎさんとかがパーソナリティを務めていた。
2年生の頃とかだったかな。リッスンがこの地方だけ聞けなくなった時はまじむかついたね。
3時になると『走れ歌謡曲』が始まる。走れ歌謡曲は日野自動車がスポンサーで、早朝を走るトラックやバスの運ちゃん向けの番組だ。若者向きじゃない歌謡曲が流れる。
これを4時くらいまで聞くと眠気が襲ってくる。
この頃の僕は孤独だったけど今よりも色んなことを知っていたと思う。
最新の邦楽やアニメ、トラックの運転手事情も詳しかったし、漫画も色々買ってみていたし。
デジタルの時代であらゆる情報が手に入りやすくなったけど、僕はデジタルを追われてアナログに生きるようになってからの方が情報を収集するようになっていた。
そんな中で知った曲が、最初に貼った動画『The Cheserasera』の『月と太陽の日々』だ。
ある日ラジオを聞いてると、なんか良い、カッコよくて歌詞が好きな曲を見つけた。
けど曲名もバンド名も聞き逃してしまったので一生懸命調べた。デジタルにグーグルやツイッターで。デジタルまじ便利。
当時リリースされたばかりでネット上にも情報は少なかったけど、気に入った歌詞を便りに頑張って探した。
『The Cheserasera』というバンドの『月と太陽の日々』という曲だった。
高1の僕にはぶち刺さったねー。
一言目に「不埒な熱に浮かされ」って歌うんだけど、不埒な熱って言葉でもうビビッときたね。
もう当時はさ、新しい環境に来て今までの顔見知りも居ず、高校生。
それしか頭にないわけ。
不埒な熱に浮かされって何?エチエチすぎん?。
最後に、「私あなたのこと 忘れちゃうかも知れない でもいつまでも味方よ愛してる」ってフレーズが入るんだけど、これもまたエチじゃん。
まーあエモーショナルだよね。
高校一年生の男子にはぶっ刺さったよ。
オレも退廃的な生活送って、いつまでも味方でいてくれる女が居て欲しいなって。
当時好きだった女の子がこのセリフを言うところを妄想したりしてね。
今聞いてもカッコいい。めっちゃカッコいいから聞いてみて。
3分ちょいの曲だから4回位は連続でおかわりしたくなるはず。
なんでこれが未だに24万弱しか再生されてないのかわからんけど、人に自慢できるよ。オレこんなの知ってるんだぜって。
この曲を聞くと今でも思い出すよね。孤独だったけど今よりも可能性があって、いくらでも自分の手で変えられたはずのあの頃を。
まあ今の現状も不満ではないしまだ自分の手で変え放題だと思うけどね。
そんな曲でした。
あの頃を思い出す曲は他にもたくさんあるから多分シリーズになると思うな。
最新だと彼女だった人に告白したときに流れてた曲かな?わろす。
おしまい