早食いは前世で卒業した
僕はご飯を食べるのが遅い。
例えるなら水戸黄門の主題歌だ。
「あとから来たのに追い越され」
後から食べはじめた人の方が食べ終わるのが早いのだ。
それでも僕はだらだらと食べるのをやめない。
なぜならそれが人間らしい在り方だからだ。
いつ来るかわからない脅威に怯えてそそくさと食事を済ます時代は前世で終わったのだ。
我々は平和を手にしたのだから、だらだらと食べ、口を拭き、ごちそうさまでしたと唱える余裕があるのだ。
でも無愛想な店長がやってるラーメン屋ではそそくさと食べて席を開けような。